HIGHLIGHTS
目的と価値観
ミラノのガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世のファサードの修復に加え、2016年9月にはこの建物内のPasticceria Marchesi(パスティッチェリア・マルケージ)専用の中二階、さらにガレリア内のプラダ・グループの建物を修復しました。また、写真・視覚言語に特化したプラダ財団の新しい展示スペース、Osservatorioのオープニングを行いました。
建物の5階と6階には、両階にわたる800㎡の展示スペースを利用可能にした改装工事の成果が見られます。
FAI(イタリアのナショナルトラスト)は、自然、歴史、芸術の伝統を保存・推進する目的で1975年に誕生した国営非営利財団です。過去数年間、FAIはイタリアの芸術と自然遺産を形作る重要な現場を保護・改修してきました。現在、これらの場所は一般公開されています。
プラダはイタリアの都市で新店舗をオープンするたびに自然との共生を体現し、地域のコミュニティと対話するというプラダ・グループの修復事業の精神に協調してきました。
特に重要な修復事業に、フィレンツェにあるジョルジョ・ヴァザーリ作『最後の晩餐』、ボローニャの美術アカデミーの彫像、ボローニャのアルキジンナシオのアーケード、トリノのレージョ劇場の新しい劇場カーテンの制作、パドヴァのサンタ・ジュスティーナ聖堂のサチェッロ ディ サン プロズドチモの照明システム、バーリの県立絵画館で保存されているアントニオ・ヴィヴァリーニ作の15世紀の多翼祭壇画、レッチェ郊外にあるサンタ・マリア・ディ・チェッラーテ修道院の井戸などがあります。
プラダ・グループの援助による入念な修復を経て、1918年に上海中心部に建てられた歴史ある邸宅を改装したPrada Rong Zhaiが、2017年10月12日にオープンしました。この建物は、当グループが中国で催す様々な文化活動の拠点となる多目的スペースとして設計されています。