HIGHLIGHTS
目的と価値観
多様性は社会の持続可能性に不可欠な要素であり、プラダ・グループの基本的な価値のひとつです。一人ひとりの特性を尊重することは、人々が自身の能力を最大限に発揮できる受容性ある職場環境を創造するための大前提です。統合とグローバル化がますます進む現代の社会にあって、私たちの主要な目標のひとつは、プラダ・グループで日々働き、目標と目的を達成しようとする従業員全員を理解し支援することです。
グローバルに事業展開するプラダは様々な文化、国籍、人種で構成され、104か国の従業員が働いています。
グループの機会平等を重視する姿勢は給与体系にも反映されています。
2020年10月、プラダ・グループは、プラダ北米地域の多様性・平等・受容性の最高責任者にマリカ・サヴェル氏を任命しました。マリカ氏は、プラダの全レベルに多様な視点や体験を浸透させるためのポリシーや戦略、プログラムの企画を担当しています。彼女はこれまで、グローバルなラグジュアリーカンパニーにおいて多様性に関するイニシアチブをリードしてきました。その幅広い経験を基に、グループのグローバルリーダーシップと密接に協力し、グループにおける受容性の文化の強化と、従業員のための公正な教育推進の機会の確保に努めています。彼女はさらにプラダ・グループの多様性と受容性に関する諮問委員会およびグループのクリエイティブ デザイン チームとも密接に協力し、人種、文化、政治に関するグローバルな動きや問題点について、私たちに最新の情報を提供しています。
「1世紀以上にわたり、プラダの先見性に満ちた事業は、ファッション産業の方向性を形成し、イノベーション、スタイル、品質の尊重を共有することによって、個人と才能ある人々を世界中で結び付けています。私たちのミッションは、プラダ・グループが引き続きグローバルな産業のリーダーとして確実に多様性を牽引していけるように、リプレゼンテーションを強化し、その文化を高めていくことにあります。私はこのミッションにコミットした強い経営チームの一員になれたことを光栄に思います。
マリカ・サヴェル、プラダ北米地域の多様性・平等・受容性の最高責任者
2019年2月プラダ・グループは、アート、ファッション、文化施設、大学、社会運動の指導的地位にあるメンバーで組織される多様性と受容性に関する諮問委員会を立ち上げました。委員長は、アーティスト、ソーシャルイノベーター、そしてRebuild Foundationの創始者のシアスター・ゲイツ氏で、2022年4月1日までは受賞歴のある作家、監督、プロデューサーのエイヴァ・デュヴァーネイ氏が共同委員長をつとめました。
その他のメンバーは、ファッション工科大学(FIT)学長のジョイス・F・ブラウン氏、人道支援家であり国連人口基金(UNFPA)戦略的パートナーシップ最高責任者のマリアローザ・クティッロ氏、ハーバード大学の美術・建築史、アフリカ人およびアフリカ系アメリカ人研究の准教授サラ・ルイス氏です。
プラダの多様性と受容性に関する諮問委員会は、完全に独立した諮問機関として中心となるイニシアチブを育て、文化的討論を促進するとともに、社内やファッション産業をはじめ、広くマイノリティの人々の地位向上を目指します。
「プラダ・グループは、多様な才能を育て、採用し、雇用を維持するとともに、受容性の文化を創造する取り組みを進めています。私たちは、グループの取り組みを反映したこれらのプログラムに強い誇りを持っています。これらのイニシアチブは、目に見える進歩を遂げています。私たちは、この趨勢がプラダ社内とファッション業界両方の現在と未来において、多様性やリプレゼンテーション向上の機会をより多く生み出すことを期待しています。」
ロレンツォ・ベルテッリ、プラダ・グループマーケティング責任者およびCSR担当責任者