HIGHLIGHTS
目的と価値観
「事業とは、仕事、働く人々、地域に対する大きな責任を伴う社会活動です。」
パトリッツィオ・ベルテッリ
生産拠点がある場所を尊重することは、プラダ・グループの発足当初からの基本理念でした。新規の建設は周辺地域への影響が大きく、必要上やむを得ない場合のみの選択肢とすべきであるという認識から、プラダ・グループは既存の建築物に知性と芸術性を込めた改装・転用に強い情熱を示してきました。
数少ない新規建設については、単なる土地の利用ではなく、景観の構造を表現する建造物を確実に実現できる名建築家と協働しました。これらの建物は、それを受け入れる地域との調和を意識し、不釣り合いにならないように設計されています。
2015年、プラダ・グループは、職人技のノウハウの維持、製造工程の技術開発の支援、作業環境の品質向上のため、製造体制の全面的な更新と再編を目的とした投資計画に着手しました。
グイド・カナーリが設計した「ガーデンファクトリー」と呼ばれる4つの建物は、建築と自然の調和を通して、作業環境のクオリティとそれが従業員のウェルビーイングに与える影響を向上させるというパトリッツィオ・ベルテッリのビジョンを体現しています。
トスカーナ、レヴァネッラのロジスティックス ハブは、主要なロジスティックス再編計画の中心となる完成品専門の拠点です。建築家 グイド・カナーリによる設計は、環境を尊重するとともに、従業員の健康促進を図ることに特別な注意を払っています。
ヴァルヴィーニャの生産拠点は、プラダとミュウミュウのレザーグッズコレクションの生産・開発部門、原材料倉庫、レザーグッズおよびシューズコレクションの ヒストリカルアーカイブ、サービス・生産に関する一般事務部門、講堂、システムエリア、プラダ・グループのデータ処理センターを擁しています。
この生産拠点は建築と自然との絶妙なバランスが生んだ成果です。プラダ・グループと建築家グイド・カナーリが長い協力関係の間に払った努力の最大のポイントは、劣化した土地を回復し、建設計画の景観への影響を軽減することでした。
この施設はプラダのレディスシューズおよびリネア・ロッサとカーシュー専門のプロトタイプ関連作業に利用されています。
モンテヴァルキでは、1日約700足のシューズを生産しています。モンテヴァルキの建設プロジェクトの中心にあるのは、対話、そして場所の尊重です。建物は、周囲の状況と比較して大きすぎると感じられる可能性を制限するために、水平に展開されています。
マルケ州モンテグラナーロには、プラダ・グループ初の「ガーデンファクトリー」があります。
フォーマル/スポーツシューズの生産専用に設けられた2棟の建物からなるこの複合施設は、プラダ・グループの最も重要な産業拠点を特徴づける新しい建築アプローチの先駆的な表現を実現するために改修されました。