HIGHLIGHTS
目的と価値観
プラダ・グループは、国連の性と生殖に関する保健機関であるUNFPA(国連人口基金)と提携し、多様性・平等・受容性への取り組みをさらに強化するべく、
研修プログラム「Fashion Expressions: The Stories She Wears」を開始しました。同プログラムは、若い女性に、ファッション業界に関する貴重な知識と実用的なスキルを提供することを目的としています。
このプロジェクトの第1弾には、ケレタロ州(メキシコ)の現地および周辺コミュニティ出身の刺繍と製織の経験を持つ30人の女性職人が参加し、技能、技芸、財務スキルの強化を目指して研修に取り組みました。
6か月間の研修期間を通じて、このプロジェクトは、現地の非営利団体のNestとともに、女性参加者たちに自分たちの文化遺産を紹介する機会を与えると同時に、女性の性と生殖に関する権利についての知識を提供しました。
この研修を修了すると、ファッション専門家の指導の下、企業と協働する機会を得ることができます。
2025年に実施される第3弾には、ケレタロ州の職人46人が参加する予定です。そのうち26人は昨年の研修の修了生であり、今回は指導者の役割を担います。今回初めて参加するのは、刺繍と手工芸の経験を持つ25歳から28歳までの若い女性20人です。
プラダ・グループはメキシコに店舗を構えているため、この2025年の研修は従業員が初めてプログラムに参加する機会にもなります。
プラダ・グループとUNFPAとのパートナーシップの素晴らしい点は、創造性を女性と少女たちのためのインクルーシブなコミュニティを築く中心に置いていることです。このモデルは既にアフリカに好影響を与えており、ファッションを通して性と生殖に関する健康と権利、ジェンダー平等、女性の経済的なエンパワーメントの向上に取り組むことで、メキシコのケレタロの女性職人たちに成果がもたらされることを楽しみにしています。
マリアローザ・クティッロ、UNFPA戦略的パートナーシップ最高責任者
ファッションセクターにおけるリーダー的な役割を果たすプラダ・グループは、ジェンダー平等の推進に常に取り組んできたUNFPAと2021年に正式に提携し、ガーナのインターナショナル・ニーズ・ガーナ(ING)とケニアのキツイカウンティ政府およびキツイカウンティ テキスタイルセンターの協力によりこの研修プログラムを開発しました。
12か月後、研修生はガーナまたはケニアでファッションショーを開催し、各自の作品を発表しました。これは現地のファッション企業と接触し、インターンシップを開始し、長期的な雇用機会を確立する絶好のチャンスとなります。
また、この研修コースでは、女性の人権に関する理解を深め、ジェンダーの不平等を解消することを推進しています。本プログラムは、月経の健康管理、思春期、10代での妊娠の予防などのトピックを網羅した、性と生殖に関する健康についての総合的な教育を提供しました。また参加者は、ジェンダーベースの暴力の予防と対応に関する研修を受け、女性の性器切除や児童婚をはじめとする有害な慣行に対抗するために必要な貴重なスキルを習得しました。
この研修プログラムは、ファッションは善なる力であるというプラダ・グループの信念を反映しています。ファッション業界の社会的・経済的な力を活用してより受容性のある平等な社会を築くために、このユニークなプロジェクトを通してUNFPAと提携できることを大変光栄に思っています。
ロレンツォ・ベルテッリ、プラダ・グループCSR担当責任者
「『Fashion Expressions: The Stories She Wears』プロジェクトを通して次世代の女性アーティストたちを導き、力を与えるために引き続きUNFPAとのパートナーシップを深めることができ、非常に嬉しく思います。プラダ・グループが世界中の意欲的な若いデザイナーのために機会を拡大する役割を担うことができ、大変光栄です。」
マリカ・サヴェル、プラダ・グループ北米地域の多様性・平等・受容性の最高責任者