HIGHLIGHTS
目的と価値観
2018年以来、プラダ・グループは、ジャンニ・ボナドンナ財団が立ち上げたがん治療研究推進プロジェクトを支援してきました。プラダ・グループがサポートパートナーとして参加しているこの活動は、同財団がその名を冠する偉大な腫瘍学者の遺志を受け継ぐことを目指しています。 ボナドンナ氏はがんの研究・治療のあらゆる面におけるイノベーションを担い、がん治療に大きな前進と重要な臨床結果をもたらしました。
2018年10月に発足した本プロジェクトは、科学的研究に価値ある支援を提供するために設立され、以下の活動を行います。
- がん患者の新しい治療法の研究・開発に専心する医師および研究者の学際的チームを支援し、産業界および官民投資家の参加を奨励する。
- 世界中の大学や、病院および主要研究センターと連携し、腫瘍学または血液学を専攻する大学院過程の最後の2年間に在籍する若手がん研究者、および学位を取得してから2年以内の新人専門家を対象とする奨学金制度を通して、科学的な意見交換を促進する効果的な手段を提供する。
世界対がんデーを記念し、2025年2月4日、第4回奨学金の3人の受賞者が発表されました。ルカ・ボスコロ・ビエロ、マリアンナ・パラッツォ、フェデリカ・ペッチは、多くのがん患者の治療法における新たな希望の発見を目指し、著名な国際腫瘍学研究機関で研究プロジェクトに取り組みます。
2024年2月9日、第3回奨学金応募者の中から受賞者が発表されました。2名の若いイタリア人研究者、キアラ・コルチとカテリーナ・スポセッティは、3年間の奨学金制度の支援により、海外での研究プロジェクトにおいて乳がんの革新的な治療法を詳しく研究する予定です。
2023年2月10日、2022年の第2回奨学金受賞者が発表されました。受賞者は若き血液学者で研究者であるエレオノラ・カラブレッタです。エレオノラはがんへの革新的なアプローチによって、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に焦点を絞ったプログラムを進めています。
2022年2月11日、科学における女性と少女の国際デーを記念して、2021年の第1回奨学金の受賞者が発表されました。受賞者は、ガイア・ジャンノーネとステファニア・モルガンティです。プロジェクトは卵巣がんおよび乳がんに関する知識の発展に貢献するものです。
「教育と文化は、自分自身と自分が生きる世界を理解するだけでなく、未知の世界を探求したいという思いを駆り立ててくれる大切なツールです。ジャンニ・ボナドンナ財団とともに、次世代の優秀な研究者の研究・教育をプラダがサポートできることを嬉しく思います」
ミウッチャ・プラダ
ジャンニ・ボナドンナは1934年にミラノで生まれました。1959年にミラノ大学で医学と外科学の学位を取得後、1961年から1964年まで米国で勉強を続けました。その後National Cancer Institute of Milanで働き始めました。ボナドンナ氏はホジキン病の治療に用いられるがんの革新的な治療法で先駆的な医学者となり、常に患者への気配りと敬意を第一に考えていました。
«「現代の病気であるがんの研究・治療に人生を捧げている人々を支援することは、治療成果の絶え間ない向上のために私たちが社会に対して負っている、現在のみならず将来の世代にわたっての義務です。また、これは私にとって、現代社会における科学の役割の研究への関与を学際的環境で深める機会でもあります。」 ミウッチャ・プラダ»
ミウッチャ・プラダ
«「当財団は、さまざまな種類のがんに対する認識と取り組み方を一変し、多くのがんの治療とその一部の治癒を可能にするツールを生み出した医学界の巨星に敬意を表したいと思っています。ジャンニ・ボナドンナは教養高く、尽きせぬ好奇心を持った空想家でありながら、常に実際的で地に足のついた考えの持ち主でもありました。その教えを実践してイノベーションを大切にし、若い才能を信頼して支援することが、ボナドンナへの最高の贈り物です。プラダ・グループの助力を得て、ボナドンナの名を冠した財団がまさにこれから、その実践のための船出を迎えることができるようになりました。」 ジャンニ・ボナドンナ財団理事長ルカ・ジャンニ»
Luca Gianni, President of the Fondazione Gianni Bonadonna