HIGHLIGHTS
目的と価値観
プラダ・グループCSR担当責任者としての私の最初の年となった2020年は、明らかに課題が山積し、持続可能性がプラダにとってもビジネス全般にとってもますます戦略的意義を強めた歴史的な一年でした。私はここ数か月、すでに進行中のプロジェクトを推し進めながら新たなプロジェクトを立ち上げることで、重要な機会をつかんだという意識を持ち続けてきました。私たちは、プラダの価値観を最もよく表すことができるイニシアチブや、プラダの持続可能な成長に向けた決定的な10年をプラダとともに歩みたいと願う私が個人的に関わることができるイニシアチブの開発に焦点を当てました。
昨今の出来事は深い反省を生み、プラダのアイデンティティとの一貫性を保ちながら、プラダの継続的な取り組みや外部刺激に積極的に対応する意図を示す解決策を追求する上でプラスとなっています。
これによって特に、多様性と受容性を担当する北米の主要な役員が選出されました。この役員は、多様性と受容性に関する諮問委員会を支援し、会社のあらゆるレベルで多様な文化と視点を確実に示すための戦略とプログラムを計画します。受容性をめぐる議論に参加する企業はますます増えており、プラダは常に一線を画してきた行動主義的な役割で貢献する意向です。この精神をもって、社会や職場における障害の認識の変革を目指す幅広い業界の取り組みを尊重する「The Valuable 500」に加盟しました。
プラダの投資において常に重要な役割を果たしてきた文化振興の一環として、2020年を通じてさまざまな学術機関やユネスコとのパートナーシップを統合し、刺激やアイデア、新しい手段を若い世代と共有してきました。
グループの持続可能性戦略は、Fashion Pactで実施している任務にも依存しています。工業施設の建設、改修、効率化、および太陽光発電と再生可能エネルギーに数年にわたり投資した後、意欲的に目標を再確認し、二酸化炭素排出量の測定に着手しました。これは、私たちが環境に与える影響を軽減する方法を判断するために必要なプロセスです。
最後に、プラダは代替プロセスと代替資源由来の材料を探求し続けています。「Prada Re-Nylon」プロジェクトはその代表例です。2021年末までに再生ナイロンに完全に転換するという挑戦的な目標を掲げ、持続可能な成長に必要なパラダイムシフトを加速させてきたこのプロジェクトは、新しいソリューションで未来を目指しています。
ロレンツォ・ベルテッリ プ
ラダ・グループCSR担当責任者