HIGHLIGHTS
目的と価値観
2022年3月14日、ミラノ - Prada S.p.A.の取締役会は、2021年12月31日までの2021年通期連結決算報告書を審査、承認しました。長期的な戦略が軌道に乗ったことにより、2021年下半期はリテールの売上が加速して好調な業績を上げ、大幅な収益の向上と堅調なキャッシュフローの創出を実現しました。定価販売と国内消費の伸びが功を奏して、同期のリテールチャネルの売上高は2019年度比で15%増加して29億3,100万ユーロに達しました。この傾向は下半期でいっそう加速し、第4四半期は2019年度比24%の増加となりました。オンライン販売は2019年度比で5倍増、2020年度比で61%増と目覚ましい実績をあげ、小売売上高の7%にまで達しました。
ホールセールチャネルの売上高は、プラダ・グループのチャネル合理化戦略に従った結果、3億8,600万ユーロ(2020年度比41%増、2019年度比29%減)となりました。
また、ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを加速し、具体的な行動を起こして進歩を実現しました。グループの気候戦略が立ち上げられ、持続可能性の分野の専門家パメラ・カルペッパーとアナ・マリア・ルガリが取締役に就任するとともに、ESG委員会が正式に発足しました。
プラダ・グループのCEO、パトリッツィオ・ベルテッリは次のように述べています。
「プラダ・グループは2022年、堅調なスタートを切りました。個性的なブランドアイデンティティ、商品の品質、業界のノウハウに焦点を当て、直接販売と持続可能性を基本理念とした長期戦略は順調に進んでいます。ビジネスを進化させ、変化し続けるラグジュアリー市場に対応するための大胆な対策が、2021年の目覚ましい成長と収益増加につながりました。」
「ウクライナ情勢が今後世界経済に与える影響は予想が困難ですが、そうした中でも、これらの結果は中期目標達成への自信をもたらしてくれました。当社はこの戦争の被害を受けた従業員やその家族、苦しんでいるコミュニティやすべての人々のことを思い、これからも彼らを支援していきます。」