HIGHLIGHTS
目的と価値観
ミラノ・トリエンナーレで開催された第1回「アーバンフォレストとは?」および第2回 「アーバンフォレストはどこにあるのか?」の会議に引き続き、本日、Forestami Academyの今年最後の会議となる第3回目の会議がミラノ北公園の屋外にて開催されました。
本日のレッスン「アーバンフォレストはどのようにして形成されるのか?」では、Forestami科学ディレクターおよびミラノ工科大学研究員マリア・キアラ・パストーレ、ミラノ大学大学農業環境科学部助教授ジョルジオ・ヴァッキャーノ、Forestami会長の建築家ステファノ・ボエリの3人がモデレーターを務めました。
ジョルジオ・ヴァッキャーノは会議で「拡大する都市化と気候変動を背景に、アーバンフォレストの創設とその管理はサステイナブルかつ革新的な解決策となる」とし、次のように説明しています。「アーバンフォレストが、ヒートウェーブ時に都市部を冷却し、二酸化炭素や汚染物質を吸収し、気候変動の緩和に貢献する、都市の真の『エアコン』となれるよう、気候関連サービスを強化することが重要です。動植物の生物多様性のために好条件の生息環境を創設すること、および都市部の生態系の課題である外来種の侵入を管理することに特に注意を払う必要があります。世界各地の最適なアーバンフォレストを見れば、どのようにして私たちの都市をよりサステイナブルで、回復力が高く、生活しやすい環境へと変えることができるのか、その包括的かつインスピレーションに満ちた展望を提供してくれます。」
理論的な導入の後、市民約100人の参加者はミラノ北公園のアーバンフォレストの特徴や異なる樹木の種類について詳しく見ることができました。また、清掃活動にも参加しました。最後に、ゲストにはニレの苗木が贈られました。ゲストはこれを屋外に植樹するか、Custodiscimi(文字通り「私の世話をして」の意)の日である10月21日まで世話をするか選択できます。この取り組みは、植物を一定期間世話し、新しい森林に植樹するために返却するというものです。
さらに、この機会にプラダ・グループは、ミラノ北公園の修復支援への貢献を発表しました。ミラノ北公園は、800ヘクタールに及ぶ大都市圏内の最も重要な緑地の1つですが、昨年7月の嵐で甚大な被害を受けました。樹木や森林生態系への被害は甚大で、樹齢100年近いものを含め200本以上の木々が倒れたほか、深刻な損傷を受けたものもありました。それに加えて、灌漑システムも犠牲になりました。
プラダ・グループCSR担当責任者のロレンツォ・ベルテッリは次のように述べています。「プラダ・グループは、緑地の重要性への理解を高めている都市ミラノに深い愛着を持っています。私たちはこの街をとても大切に思っています。そのため、私たちはこれまでForestami Academyを意欲的に支援してきており、本日、この都市の最も重要な緑地の1つの修復に貢献することは私たちの務めであることを改めて痛感しました。」