HIGHLIGHTS
目的と価値観
2023年9月03日、ヴェネツィア – ミュウミュウ「女性たちの物語」第26弾は、脚本家・映像作家として活躍するクロアチア系アメリカ人のアントネータ・アラマット・クシヤノヴィッチ監督による『STANE』です。本ショートフィルムシリーズでは、国際的に活躍する才能ある女性映画監督が、21世紀の虚栄とフェミニニティを追求します。
『STANE』のテーマは、アントネータ・アラマット・クシヤノヴィッチ監督自身の文化に特有のものですが、社会構造を維持するために女性に強いられる犠牲、移民の世代間に見られる家庭内の軋轢、文化的規範と個々人が抱く不安、ジェンダー間の名誉と不名誉の不均整など、万人に共通する普遍的なテーマでもあります。
ミュウミュウは、ヴェネツィア映画祭のヴェニス・デイズで、「女性たちの物語」委員会の新設を発表しました。そのメンバーは、この影響力のあるショートフィルムシリーズを次の時代へと導く、映画界の著名なオピニオンリーダーたちです。受賞歴のある映画監督で「女性たちの物語」第5弾の監督を務めたエイヴァ・デュヴァーネイ、著名な女優・脚本家・映画監督のマギー・ジレンホール、アカデミー賞に2度輝いた衣装・舞台装置デザイナーおよびプロダクションデザイナーのキャサリン・マーティンに加え、委員会の共同設立メンバーであるミウッチャ・プラダとヴェルデ・ヴィスコンティで構成されるこの委員会が、今後の「女性たちの物語」の知的・文化的・業界的方向性を定めていくことになります。先見的なミュウミュウ「女性たちの物語」がスタートしてから10年以上が経過した今も、この活動は一貫して女性監督のみに制作を依頼するプロジェクトのひとつとなっています。