HIGHLIGHTS
目的と価値観
2023年6月30日、ミラノ - プラダ・グループとForestamiが、都市型森林学の理念、価値観、科学的発想を促進・奨励するために創設した3年間のトレーニングプログラム「FORESTAMI ACADEMY」の第2回会合が、本日、ミラノトリエンナーレのサローネ・ドノーレで開催されました。「都市部の森林はどこにあるのか」と題されたトレーニングデーには、各ワーキンググループに分かれた幅広い年齢層の市民約100人が参加しました。
マリア・キアラ・パストーレ(ミラノ工科大学終身研究員、Forestami科学ディレクター)は、ファビオ・サルビターノ(サッサリ大学)とレネ・ファン・デル・ヴェルデ(デルフト工科大学都市森林学・造園学准教授、デルフト、オランダ)のスピーチを紹介しました。
サルビターノ教授は、都市型森林の定義から入り、さまざまな形態の都市型森林が存在することを強調。ヒートアイランド現象の緩和、精神的・身体的健康、伝染病の発生抑制などの目的によって、どこに、どの木を植えるかが密接に関連していると語りました。そして最後に、木を植えるだけでなく、手入れをすることを忘れないでほしいと呼びかけました。
一方、レネ・ファン・デル・ヴェルデ教授は、オランダの低地都市における都市森林に関する調査結果を発表。オランダの都市森林の発展の歴史から始まり、樹木、生活、都市構造の間の複雑な相互関係を時代を追って分析し、発展する都市森林が都市、近隣地域、地域全体の形態とアイデンティティにもたらす変化、そして社会的、生態学的、環境的、経済的特徴への影響を詳細に解説しました。都市を、異なるシステムが共存するハイブリッドな森として捉えるように市民に訴えるとともに、それが、統合されバランスの取れたシステムによって、新たな視点に基づいた都市を形成するための変化を起こす唯一の手段であると述べました。
2023年トレーニングコースの最終イベントとなる第3回目は、10月2日に行われる屋外体験となる予定です。